投稿

超現実路線ボドゲカフェビジネスモデル論1:普通のお店になろう

イメージ
最近関係者界隈を「ざわ・・・ ざわ・・・」させている氷鏡さんです。こんにちは。(よくわからない方はスルー) 久しぶりに連載企画を思いつき、メモを書き溜めておりまして、一つ形にできそうなのでここらで開放!書いていきたいと思います。その名も、 「超現実路線ボドゲカフェビジネスモデル論」 です。読んだ通りですが、ボドゲカフェに夢を見ず現実を見て、極めて現実的にボドゲカフェを経営しようと思ったら、どうあるべきか?というのを私の経験値に即して書き記しておこうかと思います。 (趣味で店やりたいんだ!って方はどーぞ無視で) これから開業したい人必見!とまでは言いませんが、誰かの参考になれば幸いです。 なお、全部で3回くらいを予定しております。 この続きはcodocで購読

ボードゲームカフェビジネスにおける「差別化」ってなんだっけ?

イメージ
つい先日まで暑い暑い言ってたのに、一気に冷えて秋本番って感じの天候になった11月初頭の東京。毛布も出してきました。 さて、今日の内容は、↓の2つで説いた論点を、新しい視点で書き直す、という感じの内容になります。 ビジネスモデル編:ボドゲカフェ最大の商売敵とは https://bgcafe-management-tengan-an.blogspot.com/2023/08/blog-post_13.html 営業編・番外:ボドゲカフェ経営者の意外なジレンマ https://bgcafe-management-tengan-an.blogspot.com/2023/08/blog-post_16.html 最初に悪いこと言います。 ボードゲームは、極論、タイトルが同じならどの店で遊んでも同じです。 なので、新しいボードゲームがある、数千種類のボドゲが遊べる、と誇ったところで、お客さんが遊ぶゲームが共通ならビジネス的には特に差別化できていない。 なお、ここでいう差別化とは、「その店でしか体験することができない経験」のことを指します。 特に我らが住処東京では、ボドゲカフェが乱立しており、ボドゲが遊べることはもはや普通のこと。 では、どこで差別化したらいいんだい??? この続きはcodocで購読

景表法勉強会:アナログゲームミュージアム主催に、講師として参加しました(感想

イメージ
はい!前回好評につき早速2回目が、2ヶ月弱で開催されました、ゲームに関する法律制度勉強会でございます! 今回は 「不当景品類及び不当表示防止法」、景表法でした。 ボドゲカフェで景品付きの大会をやるとか、お店に来てくれた人にノベルティを配布するって広告するとか、身内会で持ち寄った不要なボドゲをかけたビンゴ大会とか、スタンプラリーに出していい景品の金額はどのくらいかとか、実は何かとご縁がある法律だったりするんですよねぇ。 その一方で、消費者庁HPに記載されているQ&Aページは読みづらくて仕方ない。。まぁ事業者向けのHPってこうなりがちですよねって思ってます。 今回も楽しくノリノリでお話しいたしました。参加者は当初10名くらいでスタートし、最終的には20名くらいいたかと思います。わかる範囲ですが、ボドゲカフェ店長に、ボドゲ作ってる方、イベントの主催者の方もいましたが、半分はおそらく単に興味あるだけの人。今回もお気軽にご参加いただけたようで何より。 「氷鏡さんの話し方が楽しいので、ネタは何であれ次も聴きたくなります!」というご感想もいただき、大変嬉しく思います。ご参加ありがとうございました! 当日会場でお配りしたレジュメをここに置いておきます(今回は!無料記事内で公開しちゃいます) https://drive.google.com/file/d/1MOCpOCtrRvmqkOk4T5YQW9ibxs5BXmB2/view?usp=drive_link 次回は、草場さんがすでに仰っているとおり、11月は「商標法」(これは私の担当ではありません)で、12月に「インボイス制度」(こちらは私が担当します!)で開催するとのことですので、これからもご期待ください。

ボードゲームを主題としたイベントを続けるコツは?

イメージ
長い酷暑が終わってやっと秋らしくなった2024年の9月の終わり、からの10月でもまだ30度、なんだか疲れてメランコリーな今日この頃。 物悲しくなったのでブログを更新しようと思いました(謎 天岩庵もボードゲームカフェとして集客目的でいろんなイベントを実行してきましたが、7年やって思ったことが、ボドゲのイベントってほんとに難しいなって。 オープン当初からコロナ流行までは、毎週土日祝に必ず何かしらのイベントを開催してきましたが、それはひとえに天岩庵のコンセプトが 「私が面白いと思ったボドゲをみんなも遊んでくれ〜〜!」 だったから。 コンセプトを体現するためには、イベントでアピールするのが手っ取り早いかつ大事だと思ってたわけです。 さておき。イベントを計画するにあたり、どんなイベントをやろうか?と考えます。切り口はいろいろありますが、今回は「どのボドゲを使って開催するか」という観点でケースを分けて、コツというか、それぞれ長所短所思うところを述べていくとします。 この続きはcodocで購読

風営法勉強会:アナログゲームミュージアム主催に、講師として参加しました(の感想のようなもの)

イメージ
前回の記事更新からだいぶ経ってしましましたね。月に1回くらいは書きたいと思ってはいるんですが、なかなかね。。。 今日は、先日(8/21 19:00〜)に、高田馬場ブリッジセンターにて開催されました、 ゲームに関する法律・制度勉強会 第1回『風営法』 に、講師として参加してまいりました。 千葉のボドゲカフェ「おもくろや」さんに撮っていただきました 本会の感想そのものは、AGM会報に寄稿いたしました。将来発行される会報(vol.5かな?)にてぜひお読みくださいませ。 https://analoggamemuseum.booth.pm/ 今回の勉強会には、ボドゲ製作者 (トランプ類似のボドゲを作ってるので気になった模様) 、ボドゲカフェ経営者 (おもくろやさんはなんと千葉から参戦!) 、ボドゲやTCGイベントの主催、風営法制度に詳しい方などもいらっしゃいましたが、半分は普通のボドゲ好きの方っぽく見えました。本当に多種多様な方々にご参加いただけました。 (なんかハードル高いか?とか思ってた方がもしいれば、そんなことは全くなかったよー、とお伝えしたいです) ところで、今回の講演に、行きたかったけど行けなかった方を複数確認しましたし、あるいは関西など地方でも同じようなニーズはあると思います。 私もお役に立ちたい気持ちに溢れているので、同様の会を開催したい方がいましたらご相談くださいませ。旅行ついでに各所訪問して講演いたしますよ。 (謝礼程度はご用意いただきたいですが、それ以上はいただきませんので) この続きはcodocで購読 -----

新しい天岩庵の料金を考えた時に考えていたこと

天岩庵の料金が6月から変わりました、というか変えました。 https://tengan-an-boardgame-shinagawa.blogspot.com/p/blog-page_16.html この料金体系、半年以上もうずっと考えてました。どーしたらいいかなーって。 その過程で、店主たる氷鏡さんが何を考えていたのかを、記事にしておこうかなっと思いまして今これを書いてます。 考えたこといっぱいありすぎるので、とっ散らかった記事になりますが、その点はご了承を。 1:世の中インフレしてるなら 一番はこれ。自分の店の料金もインフレさせないと! 大企業は平均5%賃上げしたらしいですね。じゃあ我々も賃上げ=料金をあげないとダメでしょう。インフレしててボドゲも電気もガスも飲み物も値上がりしてます!!! 2:料金体系にガタが来ていた 数年前から感じてたんですが、最近特に。MtGとボドゲの料金が別々になったことをシステムで吸収したかったんです。 (元々は、ボドゲは1時間500円、MtGは1時間300円。その他、TRPGやテスプなど、うちのボドゲを使わないものはMtG側に揃えてました) しかし、メンタルに悪いケースがひとつ。 例えば。MtG1.5時間、ボドゲ1.5時間で、計3時間遊んだお客さんの場合、どの料金を貰えばいいのか?体系上は明記が無いので、毎回少し考えたのち、大体はMtG1 + ボドゲ2 としていただいていました。(MtG2 + ボドゲ2、等も料金ルール解釈上は可能) 2つに解釈できるということは、スタッフは毎回私に確認しないといけないし、ルールに明記がないから説明も必要だった。ここは解決したかった。 となると、時間あたりの料金は統一することになり、それとは別でボドゲ利用料を取る、という形になった。そうなったら、今の3個550円に落ち着いた。3個なら、何かの拡張込みでも遊べるし、重ゲーの合間に1つ休憩ゲームを挟むこともできるし、この辺りかなと。 ただ、よく計算すると、ボドゲ長時間遊ぶ人の料金は 実は下がってる んですわー(別途ワンドリンクを求めてるけど、それを足してもなお下がってる) なお、「ボドゲ遊んでる時に時間を気にしてほしくない」という想いで作った「遊ぶゲームの標準的な重さごとに料金を分けるシステム」は、MtGのお客さんが増えてきた時点で想いが破綻した。実際、ボド...

論考:同人ゲーム製作におけるフォアシュピアクションやゲムマの試遊等での最善の方法について

イメージ
テストプレイ会を長く継続している天岩庵の店主として、ボドゲクリエイターの皆さんを観察していて思ったことを少々。 というかこの前フォアシュピ参加レポを書きながら、レポの中身に入れるもんじゃないよなーと思ってメモっておいた部分。を寝かせて膨らませたもの。 サークルのみなさん、フォアシュピアクションで高順位取りたい!って思いませんでした?? フォアシュピアクションとは? 2024年春のフォアシュピールから (試験的に) 始まったもので、元ネタはドイツ・エッセンのエッセンシュピールでやってるやつ。 イベント参加者が、会場で遊んだゲームに対し投票し、平均点とかを計算し定時に貼り出す、というもの。 これを大試遊会であるフォアシュピールで真似てやってみた、というもの。主催側の想いは「展示ゲームが多すぎるが故に、遊べなかったものの中に面白いものがあったかもしれない。当日遊べなかったけど周りが面白いって言ってたゲームを知るきっかけになればいいな。」です! ここで投票を多く高く集めることができたら、本番(ゲムマ)でも注目&購入間違いなし!それに、単純に「面白い!」ってみんなに言ってもらえるのはうれしいよね!! 実際、今回のフォアシュピアクションで1位になったゲームは、私の観測範囲においては意外なものだったようですし、なかなか効果はあったのではないかと。 そこで、今日は「フォアシュピアクションで高順位に入るためにはどうしたらいいか?」について論考してみようと思います(唐突 なぜそんなことを? デザイナーでもない氷鏡が論考するのかって? 無駄では? 違うんです。 これから書くことは、お店でテスプ会を長らく続けていたり、ゲムマを歩いて回ってる中で、結構考えていたことではあるんです。脳内を文章化しておきたいと思ったんです。 今回、それはフォアシュピアクションでも同じことだなって感じまして。まぁ前置きはここまで。論考開始。 まずは、仕組みを理解しよう フォアシュピアクションそのものを観察してみましょう。スタッフ参加はしましたけど、この辺りにはノータッチですので、以下は事実に基づかない推測です。他の投票システムならこうしている、というものを列挙しただけです。 おさらいするまで...