新しい天岩庵の料金を考えた時に考えていたこと

天岩庵の料金が6月から変わりました、というか変えました。

https://tengan-an-boardgame-shinagawa.blogspot.com/p/blog-page_16.html

この料金体系、半年以上もうずっと考えてました。どーしたらいいかなーって。

その過程で、店主たる氷鏡さんが何を考えていたのかを、記事にしておこうかなっと思いまして今これを書いてます。

考えたこといっぱいありすぎるので、とっ散らかった記事になりますが、その点はご了承を。


1:世の中インフレしてるなら

一番はこれ。自分の店の料金もインフレさせないと!

大企業は平均5%賃上げしたらしいですね。じゃあ我々も賃上げ=料金をあげないとダメでしょう。インフレしててボドゲも電気もガスも飲み物も値上がりしてます!!!


2:料金体系にガタが来ていた

数年前から感じてたんですが、最近特に。MtGとボドゲの料金が別々になったことをシステムで吸収したかったんです。

(元々は、ボドゲは1時間500円、MtGは1時間300円。その他、TRPGやテスプなど、うちのボドゲを使わないものはMtG側に揃えてました)

しかし、メンタルに悪いケースがひとつ。


例えば。MtG1.5時間、ボドゲ1.5時間で、計3時間遊んだお客さんの場合、どの料金を貰えばいいのか?体系上は明記が無いので、毎回少し考えたのち、大体はMtG1 + ボドゲ2 としていただいていました。(MtG2 + ボドゲ2、等も料金ルール解釈上は可能)

2つに解釈できるということは、スタッフは毎回私に確認しないといけないし、ルールに明記がないから説明も必要だった。ここは解決したかった。

となると、時間あたりの料金は統一することになり、それとは別でボドゲ利用料を取る、という形になった。そうなったら、今の3個550円に落ち着いた。3個なら、何かの拡張込みでも遊べるし、重ゲーの合間に1つ休憩ゲームを挟むこともできるし、この辺りかなと。


ただ、よく計算すると、ボドゲ長時間遊ぶ人の料金は実は下がってるんですわー(別途ワンドリンクを求めてるけど、それを足してもなお下がってる)


なお、「ボドゲ遊んでる時に時間を気にしてほしくない」という想いで作った「遊ぶゲームの標準的な重さごとに料金を分けるシステム」は、MtGのお客さんが増えてきた時点で想いが破綻した。実際、ボドゲのお客さんも、あんまり時間は気にしてなさそうである。


ボドゲの利用料ルールもそれなりに考えた

例えば8人でコヨーテ1個使ったとき、1個だけなのに全員550円取るんですか?それもうコヨーテ買えませんか?という。この気持ちも自然なのですが、それを是として料金を組むと、2人でデートに来たカップルも、2人で550円払うことになります。

よくない。これはよくない。当店カップルなど二人組のご来店は多い。そちらの方が割りを食うのは良くない。なので、「1人につき」550円。単位が「3個」でいいかどうかについては、しばらく運用して検討することとする。

(遊ぶ時に迷うほど多くのボドゲを用意してお待ちしている店主の苦労をねぎらって!!)


3:インスト料を取りたい!

結構前から思ってました。こっちはプロなんだぜ、と。インストには自信がある。人の時間を使っている=人件費が発生している。ならば、料金は高くないと不公平。逆に、インストしてない=人件費かかってないなら、お安くしたいという私の心情です。

私の知る限り、インスト料金を別で設けてるボドゲカフェはこの世に無い(はず)。それは業界全体でそういう雰囲気があるせいだと思ってる。ルール説明が無いとボドゲは遊べないから、と。そこを変えたいという想いも少々。


それに、インストできる優秀な人材には、きちんと時給を払いたい、となれば原資を料金に求めなければならない。うちのスタッフ、全員インストできるし、インストテストも課してるしなー。最低賃金じゃダメですよ。

あと、最近は意外とインスト不要なお客さんが多い。ボドゲが普及したってことかなぁ。


4:1時間単位課金は難しい。。。

1時間単位だと、5分だけ超えても1時間分いただく、、、ということは実際には出来ない。じゃあ何分超えたら1時間分なのか?が、体系上明らかじゃなかった。15分まではサービス?とはいえ、30分遊んだだけで1時間分いただくのも、実際のところメンタルにはよろしくなかった。

ので、30分単位に小さくした。それでも10分だけだったら?という境界値問題は残るけど、前よりはラク。15分かな、境界は。


5:入店チャージというバーみたいな料金を辞めたい

一番最初は、2019年の消費税アップへの対応からだった。1時間500円という体系を維持しながら、2%だけあげるってどうしたらいい?と。

2%って、500円なら10円、300円なら6円よ?

(なお、うちは年間の売上が1000万円超えているので、消費税課税事業者です。消費税毎年納めてます!)


けど、入店チャージって、思いついた当初は名案だと思ってたんですが、バーでもないのにチャージ?と後々思うようになりまして。

そう思った結果、最初の3時間の料金で旧・入店チャージ分を吸収すれば良かろう、ということで解決したわけで。

ついでに、各料金を十円単位で表示することで「うちは消費税とってますよー」アピール。上がったように見えて、トータルでは下がってるんですがね!!!


6:在庫消化したい

いくつか訪れたことがある飲食サービス付きボードゲームスペースは、ワンオーダー必須にしてるところも多かったので、これは違和感ないだろうなと。

MtGでの利用者の方は、ドリンクじゃなくてパックでもいいよね?むしろその方がいいよね?


そんなわけで

スタッフの負担を下げつつ、しかしスッキリとまとまった料金にするために、色々悩んだわけですわ。ここから検証フェイズ、これで本当によかったのかを運用しながら検証していきましょう。

では、今日はこの辺で。